日本アイルランド協会

日本アイルランド協会が主催する年次研究大会、各種研究会、イベントについてお知らせします。

日本アイルランド協会文学研究会のご案内

2018.08.12 Sunday 16:44

残暑お見舞い申し上げます。当協会文学研究会より9月例会についてご案内申し

上げます。

過日は、台風接近のためとは申せ、急な研究会の延期、ご迷惑をおかけしまし

た。誠に申し訳ございませんでした。現在、7月の研究会については、10月に延

期を予定いたしております。あらためて、皆さまにご連絡させていただきます。

今回は別途、9月の文学研究会例会のご案内を申し上げます。今回はアイルラン

ドの歴史家 David Burke 氏を招き、ご発表いただきます。皆さまのご参加をお

待ちいたしております。なお、発表言語は英語です。

日時:2018年9月8日(土)15:00開始 終了後に懇親会を予定しております。
場所:立教大学 池袋キャンパス マキムホール10階会議室
大学への交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/

 *参加費不要 (予約不要にて参加していただけますが、初めてご参加の方

  はご一報いただければ助かります。

発表タイトル: 'One small town, one newspaper, two centuries of Irish

  history'
発表者: David Burke 氏
発表要旨: Great change occurred in Ireland in the 19th and 20th cent-

uries. The Tuam Herald, established in 1837, bears witness to the impact

of these events on the smalll town of Tuam during that period. The paper

has been run by two families, first the Kellys and then the Burkes, and

the editor, David Burke, third generation of his family, will outline

the story of the paper and the town in the light of Irish history.
 

★発表者経営のアイルランド地方紙のウェブサイト

 http://www.tuamherald.ie/

 

★例会のご案内は協会のサイト(http://japan-ireland.jugem.jp/)でも随時お知

らせしていきますが、今後、文学研究会からのお知らせが不要な方は以下のアド

レスまでその旨お知らせください。

 nichiaibungaku@gmail.com


文学研究会(本企画担当: 佐竹 晶子、研究会担当: 鈴木 哲平、北 文美子)


第42回関西アイルランド研究会のご案内

2018.07.31 Tuesday 16:13

以下の要領で第42回関西アイルランド研究会を開催します。お申し込みは不要となっております。直接会場にお越しください。皆様にお会いできますことを楽しみにいたしております。

第42回関西アイルランド研究会

日時:2018年9月22日(土)15:00〜17:30
会場:大阪経済大学C館C-65(C館6階)
報告:清水由文氏(桃山学院大学名誉教授)
「センサスからみるアラン島の家族」
司会:本多三郎氏(大阪経済大学名誉教授)

研究会終了後に懇親会を予定しております。こちらにも、ふるってご参加ください。
(会費一般5千円、大学院生3千円程度)
ただし、こちら懇親会へのご参加につきましては、人数を準備の都合上ある程度把握させていただきたく存じます。お手数をおかけしますが、確実にご参加願える場合、その旨ご一報いただければ幸甚です。未定の方のご連絡は結構です。また当日のご参加も歓迎いたします。(懇親会参加について返信は致しませんのでご容赦願います。)

大阪経済大学 http://www.osaka-ue.ac.jp/profile/access/areamap/index.html
C館C-65(C館6階) http://www.osaka-ue.ac.jp/profile/facility/index.html
上新庄駅からの経路(グーグルマップ)http://goo.gl/maps/TT0DM

 

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関西アイルランド研究会事務局
連絡先:kansai.ireland@gmail.com


7月28日文学研究会延期

2018.07.28 Saturday 06:43
7月28日(土)立教大学において開催を予定しておりました文学研究会は、台風の接近にともなう交通機関の大幅な乱れが
予想されるため延期することにいたしました。
ご迷惑おかけいたしますこと、慎んでお詫び申し上げます。新しい日程については、後日あらためてご連絡さしあげます。

講演会のお知らせ

2018.07.26 Thursday 02:47

日仏演劇協会より、下記のとおり講演会のお知らせをいただきましたので、ご案内申し上げます。

 

演題:「何やってもダメな身体を翻訳する-『新訳ベケット戯曲全集』をめぐって」

講師:岡室美奈子氏

日時:728日(土)1730分〜19

会場:専修大学神田キャンパス5号館542教室

 

この講演会は、主催の日仏演劇協会の会員以外の方も来場可、予約不要・入場無料だそうです。


歴史研究会7月例会のお知らせ

2018.07.07 Saturday 00:03

みなさま

炎暑しのぎがたい日々がつづいておりますが、いかがお過ごしでしょうか。さて、下記の要領で歴史研究会を開催いたします。みなさま奮ってご参加ください。

日時:7月21日(土)午後2時より
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス、ボアソナードタワー25階C会議室
      (※防災管理の都合で1階ロビーに掲示板を設置できないかもしれませんので、会場のメモをお願い致します)

報告者:千葉 優子 氏(青山学院大学)
報告タイトル:「民主化移行期の北アイルランドにみられる包摂/排除性のデュアリティ」
<要旨> 2015年5月と今年5月の国民投票において、南では同性婚と人工中絶が合法化された。他方、北アイルランドでは、2011年に初めて緑の党のスティーブン・アグニューが同性婚の合法化を提案して以来、議会および市民社会で議論が見られてきたものの、いまだ法制化には至っていない。その背景には、ベルファスト合意以降、多様性認知や社会包摂といった「新しい」課題に、政治的対立の緩和と共存模索といった「旧来の」課題を抱えたまま直面している北アイルランドの現状がある。本発表では、学校教育などの事例を用いながら、過度期にある北アイルランド社会の様相を捉えることを試みたい。

連絡係:後藤浩子
E-mail:hgoto[a]hosei.ac.jp   [a]を@に変えてご利用ください


文学研究会例会のご案内

2018.07.05 Thursday 02:22

7月の文学研究会例会のご案内を申し上げます。皆さまのご参加をお待ちいたしております。
 

日時: 2018年7月28日(土)15:00開始(〜17:30頃、その後講師を囲んでの懇親会)
場所: 立教大学 池袋キャンパス 17号館第1会議室
大学への交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/

*参加費不要(予約不要にて参加していただけますが、初めてご参加の方にはご一報いただければ助かります)
 

発表タイトル:「ペイガニズム考--ヨーロッパの周縁文化」
発表者: 佐藤 亨氏(青山学院大学)
発表要旨: 「ペイガン(pagan)とは「異教徒」のことである。手元の辞書によると「(キリスト教の神を信じない)異教徒」、「(古代のギリシャ・ローマの)多神教徒」、「(特に、キリスト教・ユダヤ教・イスラム教以外の)偶像信者」、あるいは「未開人」などという意味をもつ。語源的には「農民」という意味のフランス語、'paysan'(英語では'peasant')と関係があるようである。発表では「ペイガン」という概念を手掛かりに、アイルランドを含めたヨーロッパの周縁文化について考えてみたい。内容は多神教と一神教、ヘブライ主義とギリシャ主義、ユダヤ人の問題、二十世紀における土着性、無意識などである。取り上げる作家は、ハインリヒ・ハイネと柳田国男、マシュー・アーノルドとジョージ・スタイナー、ジークムント・フロイトとシェイマス・ヒーニー、アランなどである。以上、体系的なものではなく、わたし自身が気に留めた一節を引用、紹介する形で進める。発表全体が引用の織物のようになるかもしれないが、ペイガニズムが浮き彫りになればいいと思う。

 

今回は上記の発表に続き、松岡利次氏(法政大学名誉教授)より発表に関連した問題提起を行っていただきます。


タイトル:「ケルト追考 ― 聖と呪の両義性について」
内容:歴史家は中世においてはケルトという語も概念も意識も存在しなかったことを指摘し、ケルトという語を安易に使うことに警鐘を鳴らしている。それでもなお「ケルト」は魅惑的でそれを使いたくなるのはなぜなのか。文学の立場から考えてみたい。

 

★例会のご案内は協会のサイト(http://japan-ireland.jugem.jp/)でも随時お知らせしていきますが、今後、文学研究会からのお知らせが不要な方はnichiaibungaku@gmail.com までその旨お知らせください。

 

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文学研究会(本例会企画:北 文美子、研究会担当:鈴木 哲平)

 


文化研究会のご案内

2018.06.29 Friday 02:39
日時:7月7日(土)午後2時−4時 (予定)

場所:成城学園教育研究所会議室

   ※正門を入ってすぐ左側の法人事務局棟3階奥、右側の部屋です。

進行:岩見寿子 (成城大学非常勤講師)

 

テーマ:「アイルランド独立戦争と内戦を描いた映画をめぐって」

 

内容:文化研究会の幹事を務める岩見寿子、宮地裕美子、前村敦の共著『映画で語るアイルランド』が論創社より6月に刊行されました。文化研究会では、今後、本書で取り上げた内容を順次、テーマとして取り上げていく予定です。映画を主題としている以上、文字情報だけでは伝えきれない部分を、参考映像を交えながら補足し、掘り下げていきたいと思っています。今回は「アイルランド独立戦争と内戦を描いた映画をめぐって」と題し、本書の第3章第1節の部分を取り上げます。なお、会員でなくても、関心ある方のご参加を歓迎いたします。
終了後、懇親会を持つ予定です。当日、懇親会への参加をご希望の方は、会場手配の都合もありますので、下記までお知らせください。

 

連絡先・問い合わせ:
E-mail: vanillafan55[at]gmail.com  ←[at]を@に変えてください。

6月23日の歴史研究会の詳細です

2018.06.16 Saturday 16:28

時所のみお知らせしていた歴史研究会ですが、その後詳細について連絡いただいております。掲載が遅れて申し訳ありません-

 

❀ ❀ ❀

 

みなさま

暑さが日ごとに増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。6月23日に歴史研究会を下記の要領で開催いたします。みなさま奮ってご参加ください。

日時:6月23日(土)午後2時より
場所:法政大学市ヶ谷キャンパス、80年館7階丸会議室(図書館のある建物です。入り口は図書館入口とは別、右隣にあります)

報告者:崎山 直樹 氏(千葉大学国際教養学部)
報告タイトル:「移民接触のグローバルヒストリー 政治小説『佳人之奇遇』におけるアイルランド描写を通じて」
<要旨> 東海散士(柴四朗)による『佳人之奇遇』は明治時代における政治小説の代表作として位置付けられている。この小説ではヒロインの一人がアイルランド人として描写されており、また登場人物がアイランドの惨状を説明する機会も多く、日本にアイルランドを紹介する先駆的な作品としても知られている。本報告ではこのような『佳人之奇遇』で描かれるアイルランド描写の背景に、作者柴の米国留学時の経験があると考え、彼の足跡をたどると共に、彼が直接的・間接的に交流したアイルランド系移民に注目する。特に留学先の一つであったペンシルベニア大学ワートン・スクールにて師事した教員たちとの交流が本作品の成立にどのような意味があったのかを考察する。またこのような移民間の接触がこの時代の思想にどのように影響を与えたのかについて、グローバルヒストリーの観点から検討する。

連絡係:後藤浩子
E-mail:hgoto¥hosei.ac.jp   ← ¥を@に変えてご利用ください


マイケル・ロングリー氏が第一回の大伴家持文学賞を受賞されました。

2018.06.07 Thursday 20:01

富山県にある高志の国文学館をご存知でしょうか。そこより、アイルランドに心を寄せる者にとって嬉しい知らせが届きました。あらましを****内に転載します…

 

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日本アイルランド協会の皆様

万葉集の代表的歌人である大伴家持(718〜785年)は、国守として赴任した越中で数々の秀歌を詠み、その歌の数々は、以後の和歌史を決定づけ今日も色彩を失わず我々の胸を打ち続けています。

 

富山県は、大伴家持の生誕1300年(2018年)を記念し、各種の記念事業を実施しています。

 

その主要事業として、県では世界の優れた詩人を顕彰する「大伴家持文学賞」を創設し、選考委員会での審議等を経て、このたび、第1回の受賞者を英国(北アイルランド)の詩人マイケル・ロングリー氏に決定しました。

受賞決定について、本日6月6日(水)に富山県庁において、富山県知事及び選考委員長を務めた国文学者で高志の国文学館の中西進館長から記者発表を行いました。


7月には富山市内で「大伴家持生誕1300年記念式典」を開催し、ロングリー氏をお招きして贈呈式と特別講演を行います。関連資料をお送りさせていただきますので、記念式典にぜひ多くの皆様にご出席いただけますよう... [後略]

 

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富山県高志の国(こしのくに)文学館
〒930-0095 富山県富山市舟橋南町2-22
高志の国文学館HP http://www.koshibun.jp/

代表作を一堂に公開!
企画展「没後20年 星野道夫の旅 Selection」
H30.6.10(日)〜 H30.7.30(月)
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なお、記念式典出席には 、日本アイルランド協会員として、別添の様式に従った事前の申し込みが必要です。

 

北國新聞のこの記事

      http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20180607201.htm

によると、「ロングリー氏は...叙情的、音楽的な美しい言葉を駆使した詩作技術が評価された。...大伴家持文学賞の募集期間は昨年7月〜11月で、各国文学の専門家や有識者らからの他薦で17の国・地域の94人が選考対象となった。」ということだそうで、ならば、北アイルランドの「紛争」時にその状況打破のために行動しつつ花鳥を愛でることも忘れなかったロングリー氏の詩作姿勢が、千年の時を越え、海と大陸を跨ぎ、わが国の古典の世界とつながったことになります。


 


速報: 2018年度第2回歴史研究会のお知らせ

2018.05.07 Monday 20:35

今年度2回目の歴史研究会の日程が、下記の通り決まりました。

発表者等につきましては、決まり次第またご報告します。

日時:6月23日(土)午後2時より

場所:法政大学市ヶ谷キャンパス、80年館7階丸会議
 


2018年度第1回理事会

2018.04.21 Saturday 13:39

 4月21日(土曜日)、大阪経済大学で、本年度第1回の理事会が開かれました。新体制発足にあたり、理事の役割分担を定め、また予算・決算案その他について討議しました。


デクラン・カイバード教授招聘イベントのお知らせ

2018.04.21 Saturday 05:06

早稲田大学文学学術院表象メディア論系より、以下の案内をいただきました。

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早稲田大学文学学術院表象メディア論系では、アイルランドからデクラン・カイバード教授(ノートルダム大学)をお招きして、公開講演、およびシンポジウムを開催いたします。ご多用中とは存じますが ぜひお越しくださいますよう御案内申し上げます。

 

1. 公開講演:Inventing Ireland and After (英語、通訳なし) *梗概の日本語訳を配布いたします。


日程:2018年 5月 25日 (金) 18:00 (17:00開場)~19:00
会場:小野記念講堂(早稲田大学27号館 地下2階)
場所:東京都新宿区西早稲田1-6-1 (地下鉄東西線早稲田駅より 徒歩約5分)
地図:http://www.w-bridge.jp/pdf/onokoudou.pdf

 

2. シンポジウム:Inventing Ireland and After: A Spatial Approach to Irish Stories (英語、通訳なし)


日時:2018年 5月 25日 (金) 14:45~16:30
会場:早稲田大学26号館(大隈タワー)11階1102教室
場所:新宿区早稲田鶴巻町 516(地下鉄東西線早稲田駅より 徒歩約5分)
地図:https://goo.gl/dFu8ET
コメンテーター:デクラン・カイバード
発表者:谷川冬二(甲南女子大学教授):イェイツとdrawing room 文化
 坂内太(早稲田大学文学学術院教授):告白と変身:イェイツ/シング/ジョイス
 平繁佳織(中央大学専任講師):『ユリシーズ』「セイレーン」挿話とスモーキング・コンサート

 

なお、懇親会があり、定員30名となっているそうです。詳細、参加申し込みは、以下のサイトから

 http://hyosho-media.com/news/2018/0419_1-19.php

 

 


2018年度第1回歴史研究会のお知らせ

2018.04.21 Saturday 04:06

連休後の5月19日に今年度1回目の歴史研究会を下記の要領で開催いたします。みなさま奮ってご参加ください。

日時:5月19日(土)午後2時より

場所:法政大学市ヶ谷キャンパス、ボアソナードタワー25階C会議室
報告者:徳田 太郎 氏(法政大学大学院)
報告タイトル:「熟議システム論による2015年「婚姻の平等」法制化過程の分析
             ―国民投票とそれに先立つ「重層的な熟議」―」
<要旨>
 アイルランドにおける2015年の「婚姻の平等」(同性婚)の法制化は、「婚姻の平等」が国民投票によって認められた世界初の事例として注目された。しかしこれは同時に、ミニ・パブリックスでの熟議が憲法改正をもたらしたという点でも、世界で最初のケースであった。
 本報告においては、個別の熟議の制度やプロセスを超えて、それらの全体としての相互作用を把握しようとする「熟議システム論」の視座を援用し、この法制化過程を分析する。国民議会や、制度的な熟議の場としての憲法会議のみならず、賛成派・反対派双方による積極的なキャンペーン、さらにはゲイ・コミュニティや家族といった私的領域(親密圏)も含め、「様々な領域での熟議が重層的に重なり合う」様相を捉えていく。
 


St. Patrick's Day の集い

2018.03.02 Friday 09:56

下記の通り協会恒例行事、St. Patrick's Day の集いを開催します。

会員以外のかたも歓迎ですので、どうぞいらしてください。

 

日時:3月24日(土)14:00ー17:00
(会員の方は13:30ー14:00に会員総会を行います)
場所:アイリッシュパブ Celts 八重洲店(東京駅八重洲北口から徒歩3分)

会費:3,000円(ドリンク・軽食つき)
プログラム:アイルランド講談(桃川鶴丸 師)

      アイルランド音楽(セツメロゥズ)

      パブクイズ

      など

 

準備の都合がありますので、参加希望のかたはできれば3月19日までに事務局までご連絡ください。

infoアットマークjapan-ireland.com


文学研究会例会のお知らせ

2018.02.18 Sunday 15:58

3月の文学研究会例会のご案内を申し上げます。St Patrick’s Dayの開催となります。皆さまのご参加をお待ちいたしております。(会員以外のかたも歓迎です。)

 

日時:2018年3月17日(土)15:00開始(〜17:30頃、その後講師を囲んでの懇親会)

場所:立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館第二会議室

   大学への交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/

*参加費不要 (予約不要にて参加していただけますが、初めてご参加の方、また会員以外のかたにはご一報いただければ助かります。nichiaibungakuアットマークgmail.com

<発表>

潜在的ホモ・サケルとしての自転車人間

―フラン・オブライエン『第三の警官』における生政治の表象―                                                                                          

今関裕太(東京大学大学院)

<要旨>

『第三の警官』(The Third Policeman、1939年執筆)の語り手が迷い込んだ世界では、「原子交換」と呼ばれる法則により、人間と乗物を構成する原子が絶えず交換される。そして、表向きには教区の違反自転車を取り締まる三人の警察官たちは、人間と自転車の交換率を調整することを秘密の職務としている。本発表では、このように教区の住民たちが自転車人間あるいは人間自転車としてその身体を政治的権力によって直接的に管理される様子を、フーコーおよびアガンベンの著作を参照しながら、近代国家における生政治の寓意として読み解く。こうした読解において念頭に置かれるのは、独立戦争と内戦を経た1939年当時のアイルランドが生政治を基盤とする近代国家として構築の途上にあり、オブライエンは保健・地方自治大臣秘書官としてその過程に関わっていたこと、そして、ハクスリーの『すばらしい新世界』(1932)に代表されるような、政治的権力による国民の生の人工的制御を主題とした同時代のフィクションに、オブライエンが興味を示していたことである。

 


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