日本アイルランド協会

日本アイルランド協会が主催する年次研究大会、各種研究会、イベントについてお知らせします。

文学研究会例会のお知らせ

2018.02.18 Sunday 15:58

3月の文学研究会例会のご案内を申し上げます。St Patrick’s Dayの開催となります。皆さまのご参加をお待ちいたしております。(会員以外のかたも歓迎です。)

 

日時:2018年3月17日(土)15:00開始(〜17:30頃、その後講師を囲んでの懇親会)

場所:立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館第二会議室

   大学への交通アクセス:http://www.rikkyo.ac.jp/access/

*参加費不要 (予約不要にて参加していただけますが、初めてご参加の方、また会員以外のかたにはご一報いただければ助かります。nichiaibungakuアットマークgmail.com

<発表>

潜在的ホモ・サケルとしての自転車人間

―フラン・オブライエン『第三の警官』における生政治の表象―                                                                                          

今関裕太(東京大学大学院)

<要旨>

『第三の警官』(The Third Policeman、1939年執筆)の語り手が迷い込んだ世界では、「原子交換」と呼ばれる法則により、人間と乗物を構成する原子が絶えず交換される。そして、表向きには教区の違反自転車を取り締まる三人の警察官たちは、人間と自転車の交換率を調整することを秘密の職務としている。本発表では、このように教区の住民たちが自転車人間あるいは人間自転車としてその身体を政治的権力によって直接的に管理される様子を、フーコーおよびアガンベンの著作を参照しながら、近代国家における生政治の寓意として読み解く。こうした読解において念頭に置かれるのは、独立戦争と内戦を経た1939年当時のアイルランドが生政治を基盤とする近代国家として構築の途上にあり、オブライエンは保健・地方自治大臣秘書官としてその過程に関わっていたこと、そして、ハクスリーの『すばらしい新世界』(1932)に代表されるような、政治的権力による国民の生の人工的制御を主題とした同時代のフィクションに、オブライエンが興味を示していたことである。

 


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2018.06.16 Saturday 15:58
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