日本アイルランド協会

日本アイルランド協会が主催する年次研究大会、各種研究会、イベントについてお知らせします。

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文学研究会例会

2017.12.22 Friday 11:19

下記の通り文学研究会を開催します。皆様のご参加を心よりお待ちいたしております。
会員以外の方でも聴講できますので、事前に担当者までご連絡ください(北文美子:kitaアットマークhosei.ac.jp)。


日時:2018年1月20日(土)15:00開始(〜17:30頃、その後講師を囲んでの懇親会)
場所:立教大学 池袋キャンパス 太刀川記念館
発表題: 中世アイルランドのキリスト教の特質を探る:『韻文詩篇』 Saltair na Rann (10世紀末)を読んで
発表者: 松岡利次氏(法政大学名誉教授)

要旨:

10世紀に書かれた『韻文詩篇 (Saltair na Rann) 』を題材にして、それ以前のアイルランドのキリスト教文書も参照しながら、中世アイルランドのキリスト教の特質をキリスト教学ではなく文学的視点からご一緒に探ってみようと思います。アイルランド人の創造主観、「神ってだあれ」、終末への強い関心、祈りと死生観と生き方というような根本的なことについて読み取れるかどうか。
『韻文詩篇』はsaltair「詩篇」という語が使われていますが、実際の内容は『詩篇』ではなく、旧約聖書物語です。『創世記』から始まり、他の書の中に出てくるエピソードが韻文で語られています。それをたどると作者が聖書のどの部分に関心を持っていたかがわかります。『詩篇』の翻訳ではなく旧約聖書物語なのに、それを詩篇と呼んでいることからもわかるように、アイルランド人は福音書と並んで文学的な『詩篇』を好みました。修道院学校に入った子供に最初に教えるのは『詩篇』で、日本における『論語』のように暗誦させました。中世アイルランドにおける『詩篇』についても考えてみたいと思います。
正典に限らず、外典や、創造主・キリスト・マリア・使徒・教父について、また教えについての異端的な解釈も含めて読むことでキリスト教の姿が見えてくるのではないかと思います。各人が触れたキリスト教は一面的でしょうが、それがその人に影響を与えたとすれば、その一面がその人にとってのキリスト教の本質。いろいろな方のキリスト教への思いを聞かせていたただければありがたいと存じます。

 


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2018.11.26 Monday 11:19
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